かさなるAnthem - reprise -
2019年 02月 02日
永井健一絵画展《かさなるAnthem -reprise- 》が閉幕いたしました。
この展示は、2017年に大阪のギニョール様で開催した
《かさなるAnthem》の巡回展でした。
素晴らしい音楽家の久保田恵子様が
清らかに迎えてくださるsilent musicで
再編することが叶い幸福でした。
book opus『かさなるAnthem』は謡唄いが主人公の物語です。
「箱の向こうに見ていたのは いつかのわたしのはずだった」
ーーーテレビで見ていた憧れの歌手たち
「わたしは歌うことをやめた」
ーーー自分には無理だと諦めた
「それぞれに数が決められた太陽」
ーーー過ぎていく時間、一生…
「そして声が枯れ始めた頃
輪をくぐるように繋がった泣き声」
ーーー命は、声は、紡がれていく
※「」内は、book opusより
今回の巡回展には新作を加えました。
珍しく大きいF50号の作品は《reprise》。(上の写真)
陽の溢れる素敵な場所に飾っていただきました。
もう一つの新作は神戸で見た、ある日の空を描きました。
また機会があれば、展示します。
会場にはそれぞれの光があります。
最終日には、青月泰山様の素晴らしい演奏会が行われましたが、
そのことについてはまた後日に。
お越しくださった皆様、お気に留めてくださった皆様
色々な形でご協力くださった皆様、そして、
silent music の久保田恵子様に
心より御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
そこでしか、その時でしか見れないプリズム。
白いキューブ型会場は作品がフラットに見え、
それ専用の役割を果たす場所として展示には最適なのかもしれませんが、
陽の移ろいや生活の息吹とともに
空間そのものを感じていただけるこのような場所での展示は
バーチャルに様々なことが体験できる現代においては
より一層、ひとつの贅沢として機能し得る、などと感じたのですが
何より、久保田様に逢いにいらっしゃる方の多いこと…
場所、とは
そういうことなのだと
大いに感動しました。
会期中も遠方の自分へ細やかにご報告を
送っていただきました。
毎夜、流れ星が降ってくるように。
在廊日の閉廊後
おもむろにピアノへ向かう久保田様
拙作に囲まれた中で演奏をしてくださる
光栄なひとときを
プレゼントくださいました。
この度の機会、出会いに
心より御礼申し上げます。
*
silent musicでは、今月も
素敵な展示が開催される予定です。
ぜひ、お越しくださいませ。
***NAIKEN.
あ、絵本はこちらから買えますよ…。
by 9-romitsu
| 2019-02-02 00:10