人気ブログランキング |
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

《星が瞬くから不完全な夜空》御礼その終

c0170930_00443455.jpeg


完全な闇一面、隙間のない夜空は
黒い真綿ではなく、命の詰まった海

完全な夜空が息を潜めたと感じたのは

星が瞬くことで
闇の隅まで泳げなくなったからか

夜空のテーブルを囲む私達を照らすのは
それぞれの持つ灯でいい
そんな時もある

星を並べるのも
星を呑むのも

わたしからわたしへ
わたしの中をめぐり、生まれる軌跡

ループの糸は
時を経るごとに複雑になっていくが

ひとりというのはひとりでは確立しないし
ひとりでないと確立しない

夜空の奥の命、名もない星
きらめく星、月、美しく散った雲
清濁、未知既知

世界がぐるりと前廻りをする夜の真中で

名もない私を俯瞰したのでした

c0170930_01063052.jpeg



最後に
展示会場に掲出した文章を

c0170930_01014546.jpg



夜空の突き当たりをノックすれば
思い出したように星々が灯るだろうか

ここは光も歩けない暗闇

私はここにいる
誰に伝えたいのだろう

私はここにいる
こことはどこだろう

言葉が漂着しては乾いていく

瞬間

銀食器を溶かした光が
夜を塗り籠めた空に糸を引く

瞼を伝う流れ星の言葉が
私の辞書を埋めていった

不完全な夜空の刹那

私はひとり



c0170930_01022806.jpeg


またいつか(いつか…)今回の個展を何かの形でまとめたいなと思っています。
いつか。


c0170930_01165758.jpeg


お越し下さった皆様、様々な形でご協力くださった皆様

ありがとうございました。

永井健一




by 9-romitsu | 2019-09-19 01:09 | Comments(0)